四国の八十八ヵ所は弘法大師空海が道を求め山野を巡りて、修行を重ねられた霊跡であります。
人々は大師の御誓願を中心に、そのご苦労の後を辿り、数々の悩みや苦しみ、願いを大師の恵みにあやかろうとして大師の足跡を巡るのです。
しかしながら、現代いかに便が良くなったとは言っても、関東からは四国は遠隔の地であり、忙しい日常では全ての人がその願いを全うするのは難しいのです。
そこで、大師ゆかりの四国霊場のお砂を関東の八十八の名刹に勧請し、「関東八十八ヵ所霊場」を開創致しました。
関東の名だたる名刹を訪れ、また、大師の息吹に接しられ、心身に安らぎを得て、大師と共に穏やかな人生を歩まれる縁となることを確信しております。
当寺は関東八十八カ所霊場のうち、三十一番札所と定められ、乾闥婆王尊堂に奉安する弘法大師筆の尊像は虫封(切)子授け、安産、智恵授け、厄除の霊験あらたかで知られています。